2013年12月22日
保存版・ノーマルプリムパラメータ全解説
こちらはセカンドライフ 技術系 Advent Calendar 2013 : ATNDの参加記事で、昨年の参加記事「プリムワーク裏話・穴寸法の秘密」の続きとなります。
スカルプやメッシュでない、通常プリムを組み合わせてオブジェクトを作る場合、パラメータをいろいろ操作して作るわけですが、これが何をどうやればどういう形になるのかいまいちよく分からない、という人も多いのではないかと思います。そこでこの記事では、それぞれのパラメータがどういう動きをしているのか解説してみようと思います。
スカルプやメッシュでない、通常プリムを組み合わせてオブジェクトを作る場合、パラメータをいろいろ操作して作るわけですが、これが何をどうやればどういう形になるのかいまいちよく分からない、という人も多いのではないかと思います。そこでこの記事では、それぞれのパラメータがどういう動きをしているのか解説してみようと思います。
まずは昨年のおさらい。
この「プリムは穴から粘土を押し出した構造である」「プリムはその構造により3つのグループにわけられる」ということを踏まえると、いまいち何をやってるかわからないプリムのパラメータ操作が、ちょっとだけわかりやすくなります。なぜなら、プリムのパラメータの種類は各グループ内では共通になっているからです。
ORIGINAL UPLOADED BY regicat.
まずご存知のとおり、プリムのタイプは7種類あります。
ではこの7種類が、その作りによって大きく3グループに分けられるのはご存知でしょうか?
まず第1のグループは、シリンダー(円筒)、プリズム(三角柱)、ボックス(箱)の3種類です。これらは、それぞれ円、三角、四角の断面を持つ柱状の構造で、ちょうど円や三角の形に穴のあいた板を水平に置いて、Z軸(プリムの上下を表す座標軸)に沿って粘土をむにゅ~っと押し出して作ったような形をしています。
そして第2のグループは、トーラス、リング、チューブの3種類です。これらは実は、シリンダーなどが粘土を上下方向に押し出したものであるのに対して、Z軸の周囲に円を描くように押し出した形なのです。トーラスが円、リングが三角、チューブが四角の穴から押し出した形で、ちょうどシリンダー・プリズム・ボックスとそれぞれ同じ断面になっているのです。
この「プリムは穴から粘土を押し出した構造である」「プリムはその構造により3つのグループにわけられる」ということを踏まえると、いまいち何をやってるかわからないプリムのパラメータ操作が、ちょっとだけわかりやすくなります。なぜなら、プリムのパラメータの種類は各グループ内では共通になっているからです。
ORIGINAL UPLOADED BY regicat.
- パスカット(Path Cut)
すべてのプリムに存在するパラメータです。プリムのZ軸を中心に、扇形を描くようにプリムを削ります。B(始点)の数値を上げると反時計回りに、E(終点)の数値を下げると時計回りに削れていきます。- 中空(Hollow)
すべてのプリムに存在するパラメータです。プリムの内側を削るパラメータです。第1・第2グループでは「粘土を押し出すライン」に沿って、球(第3グループ)では中心から同心円状に、数値が大きくなるほど大きく削れていきます。
そしてこの削れる形は、デフォルトでは「粘土を押し出す穴」と同じ、すなわち円・三角・四角ですが、プルダウンでこの形を切り替えることができます。例えば球の内側を四角く削るようなことも可能で、これを生かしてもとの球形からは想像もできないような形を生み出すこともできます。- ひねり(Twist)
すべてのプリムに存在するパラメータです。第1・第2グループでは「粘土を押し出す」際の始点または終点を回転させて、プリムにひねりを加えます。個人的に、第1グループでBをいじるとプリムの下側が回転するのが意外でした。第1グループは粘土を「下から上へ」押し出してる扱いなんですね。
第3グループでは球を半分に割ってそれぞれを回転させるような動きになっています。- テーパー(Taper)
第1・第2グループにのみ存在するパラメータです。「粘土を押し出す穴」の始点・終点のサイズ(縦横)を小さくしていきます。- 上層部(Top Share)
第1・第2グループにのみ存在するパラメータです。第1グループでは、始点と終点の位置がそれぞれX軸方向・Y軸方向に平行移動します。第2グループでは、Xを操作すると「粘土を押し出すライン」がZ軸に対して傾きを持つようになります。Yを操作すると「粘土を押し出すライン」の描く円が「楕円」になります。- くぼみ(Dimple)
球にのみ存在するパラメータです。球の中心に向けて円錐形のくぼみができ、数値が大きく(始点)または小さく(終点)なるほど円錐形が大きくなります。- 切り取り(Slice)
第1グループにのみ存在するパラメータです。Z軸に対して切断面が直交するようにプリムを切り取っていきます。当然プリムは薄くなりますが、プリムサイズ自体は変化していないので、薄くなった状態からさらにZ軸のサイズを縮めることができます。切り取りの数値を最大にしてかつZ軸のサイズを最小にすると、プリムは紙のように薄くなります。
このパラメータはSL初期の編集メニューには存在せず、後になって追加されたものです。そして、球における「くぼみ」と第1グループにおけるこの「切り取り」は実は同じものです。そのため、SL初期には球にくぼみを施してから建造物ブロックタイプを第1グループのボックス等に切り替えると、存在しない切り取りのパラメータを操作できる、という裏技が存在していました。
- 穴寸法(Hole Size)
第2グループにのみ存在するパラメータです。「粘土を押し出す穴」の大きさを操作します。始点・終点のみの大きさを操作するテーパーと異なり、始点から終点まで一様に適用されます。詳しくは昨年のアドベントカレンダー記事「穴寸法の秘密」をご覧ください。- プロフィールカット(Profile Cut)
- 第2グループにのみ存在するパラメータです。「粘土を押し出す穴」に対するパスカットです。これも詳しくは昨年の記事を。
- 半径(Radius)
第2グループにのみ存在するパラメータです。デフォルトでは第2グループの「粘土を押し出すライン」は正円ですが、このパラメータを操作すると、回転するうちに半径が短くなり渦を巻くようになります。- 回転体(Revolution)
第2グループにのみ存在するパラメータです。デフォルトでは第2グループの「粘土を押し出すライン」はZ軸の周囲を1回転していますが、このパラメータを操作すると、Z軸方向にずれながら1回転を超えて回転するようになり、プリムが螺旋状に変形します。
タグ :ものづくり
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Posted by Haruka at 00:50│Comments(0)
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